「路地裏逍遥」

 

  どこの町にも、裏通りから外れた路地裏や横丁があります。

 そこには、その町にしか見られない佇まいや光景を目にすることができます。

 私は、何時のころからか表通りを通らず、出来るだけ裏通りを歩くように

 なってしまいました。

 このような路地裏では、着飾った表通りには見られない、その町特有の光景に

 出会うことがしばしばです。

 歩けば昭和が見え隠れする街並み、消えたはずの記憶が蘇る懐かしい路地裏を

 大好きなのです…。

 個性豊かで脂ぎった飲食店や、昔ながらの屋台が置いてあったり、薄暗い路地

 裏などいろいろですが、カメラを持ってそぞろ歩けば、声を掛けられたり

 話し込んだり、お茶を呼ばれることもしばしばです。

 そんな懐かしい路地裏を歩いた、ある日の一日を綴ってみました・

 ノスタルジーいっぱいの昭和の名残を感じてもらえれば幸いです。

 銀座、上野アメ横、築地、新宿と地元仙台を撮影しました。

 

                               2017年5月

 

                     日本写真協会 会員 笹崎 正明