「時の記憶」
昭和の香りが色濃く残る仙台市一番町の壱弐参(いろは)横丁です。ここは
70年の時間が積み重なって、現在でも唯一中心部で活躍する繁華街でもあります。
仙台は昭和20年7月10日の「仙台空襲」で焦土と化してしまいました。
そんな中で道端に物を並べ露天を始めるようになり、当時は、食料などの生活必需品
を求める人々で毎日大変混雑していたそうです。
昭和21年、その露天商が集まり、戦後の残材で1000坪・150コマの「中央公設市場」が
作られました。混乱期で最初に復興し、今は壱弐参横丁として戦後の面影を残しながら、
昭和レトロが残るダテな横丁は、我々の心の中で生き続けています。
2011年の大震災では大きな打撃を受けました。水道・ガス・電気などのライフラインが
ずたずたにされ、しばらく封鎖状態になっていましたが、何とか再開しました。
一番町に残された昭和が蘇ったのです。
そんな昭和の名残と、そこに住む人々・訪れるお客さん・仙台の街と共に歩んできた
横丁の今を追いかけてみました。
2014年4月
参考資料 ウィキペディア